待っているから絶対に来なさい
与野のおばちゃんから電話があった。おじさんのケータイからだったから「まさか死んだか」と思って出たらなんてことはない、着物をもらって野花に似合いそうだから見に来なさいだって。
おばちゃんが結婚したのは遅くって、わたしが3才くらいのとき。急に親戚におじさんが登場した!って違和感もいとこたちに比べたらわたしは薄かったのかも。
血の繋がってないおじさんのことが結構好き。うちの親族と違っておしゃべりじゃなくて、声が小さくて、だまーって真っ赤になってお酒飲んでるの。畳屋さんなの。
「最近元気?」ってお正月に聞いたら「はやく死にてえよォ」って言っててメッチャ笑っちゃった。パチンコと競馬で入院費用を賄う夫婦。何十年も黒猫を飼い続けてて、名前はみんなずーっとアオちゃん。いまのアオちゃんは四代目、わたしのことがとってもキライ。