カンビールノート

毎日むずかしくてむずかしくて本当にたのしい

なんどでもいつまでも


いつまでもいつまでもしつこくしつこくしつこく王子様がわたしに何かをいう夢を見続けている。終わらない。いつまでもいつまでもくりかえしくりかえしくりかえし、王子様がわたしになにかを言う。

いつまでもいつまでもなんどでもなんどでもくりかえしくりかえしくりかえし王子様がわたしに、手を替え品を替えわたしに伝えたい言葉は、わたしがいつか誰かに言いたい言葉で、それはブチ切れるほどわたしが誰かに言われたい言葉だ。

秋の夕焼けに、帰ってきた夏の匂いに、どこかへ捨てられる吸いがらに、夜道に、くりかえしくりかえしくりかえし印をつけて、手に余るほどの幸せを抱えて、何にも捨てずに、わたしは王子様を待っている