カンビールノート

毎日むずかしくてむずかしくて本当にたのしい

夏を


夏休みも終わりのような天気です、今朝は大きな家の壁に蝉がぶち当たっているのを見かけました。

涼しいねと言ったら上司は「夏休みだったらプールに行くか悩む天気」とこたえてくれました。わたしは今日がもし夏休みだったら、迷いつつもプールに行って、ぽっちゃりしているから着たくないなあと思いながらスクール水着を着て、プールの底に沈んでいる塩素を間違って食べてしまう想像をしながら泳いで、お家に帰ってごはんを食べて眠ると思います。夏休み、は、8才。


短歌を詠むときは、目の前の夏を詠むのにいちばんグッドな言葉を探すため、一生分覚えているだけの夏を思い出そうと頑張ります。壁にぶちあたる蝉、ラムネによく似た塩素、せいかえんプールの焼きそば、死んでしまった人、アメリカンスクールのクッキーなど。


はやく海に行きたいなあと思います。海の思い出を入れておく箱にはシーグラスも貝殻も吸い殻も空きカンも貼ってあり、毎日のわたしを、きみを、入れておく箱と同じです。